正月の祝いに門付けをする万歳太郎は、もらう祝儀の多寡で、祝い芸に差をつける。
花見に行こうという主と、その言葉を聞きとがめた太郎冠者が、「花」というか「桜」というかで言葉争い。互いに古歌の例を引き合いに出して・・・。
丹波の百姓は楪を、津の国の百姓は松を、領主の蔵に納め、年貢によそえた歌を詠み、一つの烏帽子を二人で着て舞を舞う。
新参者と相撲を取り、鼻をつかまれて失神した大名は、土器(かわらけ)で鼻をおおい再び挑戦するが。
妙音講を勤めた後、目の見えない匂当たちは、鞠に鈴をつけ、蹴鞠に興ずる。その様子を見た男が、鞠を取って匂当たちをなぶる。
夜中に庭の桜の花を盗まれた主人が番をしていると、昨夜の花盗人が現れたので捕えて縄をかけるが、古歌を詠ずる優しさに免じ、罪を許す。
連歌に熱中して家を顧みない夫に愛想をつかした妻は、離縁のしるしにもらった箕を被いて出ていこうとするが、夫がその後ろ姿を見て発句を詠むと、脇句をつけて和解する。
伯父に借りた太刀を返しに行く道中が危ないので、わら苞に包んで腥物のように見せかけるが、愚かな太郎冠者はやはり奪われてしまう。
正月の引き出物に張蛸を買ってこいと言いつけられた太郎冠者は、都のすっぱにだまされ、張太鼓を売りつけられる。
金の貸し手に胸を突かれて倒された借り手は、骨が折れたと大げさに痛がりわめき立て、借状を取り戻す。