聟入りの芸を披露する中で、聟が特技として越後の獅子舞を舞う。和泉流宗家の専有曲。
互いに盲目ながら良き配偶者を求めて、清水の観世音に参篭した座頭と瞽女(ごぜ)が、夢の告げで結ばれる。
工藤祐経の身近に使える神職の大藤内が、曾我兄弟の討ち入りにおびえる。能「夜討曾我」の替間狂言。
奥丹波から都まで、雪の降りしきる中を主命で12頭の牛を追ってゆく太郎冠者。途中、老の坂の峠で一休み、土産に持参の酒樽に手をつけて・・・。
鈴鹿山に住む山賊、鬼丸が、観音の化身である旅の僧にさとされて改心し、仏道に帰依する。
主人の留守に夜回りに出た臆病者の太郎冠者。人影を見て「杭か人か」と尋ねる。
盛夏、清水へ涼みに行く主従が、滝の水を汲むことから、水を「お冷し」といういわれについて争う。
庭に不気味なキノコが生えてきたので、山伏に頼んで退治してもらおうとするが、山伏が祈れば祈るほど、キノコは増えるばかり・・・。
舅からの引き出物がないのに腹を立てた聟が離縁しようとすると、妻は刀一振りと銭百貫の目録を見せて、もとのさやにおさまる。
酒ぐせの悪い客を適当にあしらい帰すために、主人は太郎冠者に、自分の言うようにしろと命じると、太郎冠者は主人の真似をして・・・。