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末広かり

末広がりを扇と知らぬ太郎冠者は、騙されて傘を買って帰り、大名から末広がりのいわれを聞かされ追い出されるが、都で覚えてきた囃子物を謡って和解する。

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素袍落

主人の伯父のもとへ、伊勢参宮の誘いに行った太郎冠者は、ふるまい酒に酔い、餞別に素襖をもらって上機嫌で帰るところを主人に見つけられ・・・。

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双六

旅僧の回向で現れた博奕打ち、九郎蔵の霊が、双六のいわれを語って聞かせる。

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鱸包丁

鯉の調達ができなかった甥は、伯父に嘘の言い訳をする。見抜いた伯父は、鱸を食べさせてやろうといって、話だけの馳走をする。

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酢薑

津の国のはじかみ(しょうが)売りと和泉の国の酢売りが道連れになり、それぞれの系図自慢。はじかみの「カラ」と酢の「ス」を織りこんだ洒落の応酬を繰り広げる。

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墨塗

本国へ帰る大名に、別れが辛いと泣き真似をする京の女に腹を立てた太郎冠者は、女が目に塗っている水を、墨に取りかえておく・・・。

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政頼

閻魔大王は六道の辻で鷹匠の政頼に出会い、鬼たちを使って鷹狩りをさせ、獲物の雉子を食い、政頼を三年間娑婆へ帰してやる。

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節分

節分の夜、蓬莱の島から日本へ渡ってきた鬼が、美女に心を奪われ、小唄まじりに口説くが、宝を取られて最後は「鬼は外」。

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信州上松で、松の枝にかかった短冊の歌を見た旅僧が、回向をしていると、蝉の亡霊が現れ、死の苦しみを物語る。

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煎物

祇園会の囃子物の稽古に便乗して、売り声を上げる煎じ物売り。